セキュリティとは信用から成り立ちます。強固なパスワードなら解読されないと信じられるから、その奥に大事な情報を入れておくことができます、それが全く役に立たないものだとしたら、安心してデータを保存することができなくなってしまいます。そんな考え方がゼロトラストと呼ばれるもので、最近重要と考えられています。その理由はクラウド環境の拡大です。

今まではセキュリティの高いサーバーであれば、重要な情報を安心して保管できると考えられてきました。その状況が一変したのが、クラウドを活用するようになったことです。データの保管場所が内部から外部に移管され、安全な場所という概念が通用しなくなってしまいました。それではどのように管理すればいいのでしょうか。

それがゼロトラストによるセキュリティ構築です。ゼロトラストとは、つまり何も信用しないということです。何も信用しないので堅牢なパスワードがあれば良いという考え方は通用しません。万が一盗まれた場合でも問題ないように、保管しているデータは全て暗号化します。

アクセスする人を限定したり、全て履歴を記録するようなことが必要です。一見やり過ぎのように感じるかもしれませんが、そのぐらいでなければ、十分なセキュリティとは言えません。万が一が起きたときに問題になったら、その対応には多くの時間と費用がかかります。それでも元男に戻せない恐れもあります、そうならないための必要な対策です。