近年、ビジネスやオフィスにおいてもIoTが導入・利用されつつあります。この言葉は「Interneofthing」の略で、日本語では「モノのインターネット」と呼ばれています。「モノのインターネット」とは、スマートフォンやタブレット・パソコンだけではなく様々なモノをインターネットにつないで相互に制御することを言います。具体例としては、病院や介護施設で病室等に患者の様子を検知する機器を配置し、異常があればナースステーション等に知らせるようにするというものです。

このようにビジネスの場においては、職員や看護師が夜見回りをする必要はなくなり、負担が軽減されるといった、効率化を目的としてIoTが導入されることが多いです。しかしこの技術はメリットだけではなくデメリットもあります。それはインターネットに接続されているためサイバー攻撃を受け、業務に重大な支障をもたらす恐れがあるということです。従ってこの技術を利用する場合はセキュリティ対策も万全にしておく必要があります。

ここではいくつかのセキュリティ対策について解説します。まず、一つ目はIoT機器を利用する場合は、パスワードをそのままにしておかないということです。パスワードを初期設定のままにしておくと、当該パスワードが流出し不正操作される恐れがあります。二つ目はサポート体制が十分なサービス・製品を利用することです。

サイバー攻撃を受けると、職員では対処できないことがほとんどです。料金が安いサービスや製品を利用していると、このような被害を受けてもサポートしてくれないことがあります。三つ目はセキュリティ対策をマニュアル化して、職員間で共有することです。共有しておけば、初期対処することが出来、早い復旧につながります。